線は、僕を描く [和書・翻訳書を読む]
「できることが目的じゃないよ。やってみることが目的なんだ」家族を失い真っ白い悲しみのなかにいた青山霜介は、バイト先の展示会場で面白い老人と出会う。その人こそ水墨画の巨匠・篠田湖山だった。なぜか湖山に気に入られ、霜介は一方的に内弟子にされてしまう。それに反発する湖山の孫娘・千瑛は、一年後「湖山賞」で霜介と勝負すると宣言。まったくの素人の霜介は、困惑しながらも水墨の道へ踏み出すことになる。第59回メフィスト賞受賞作。 (Amazonより抜粋)初めて読む作家さんのようですが、漫画の方がおススメに出てきて、こういう内容は視覚で得られる情報があったほうが楽しめると思うのですが、なんとなく想像するところから始めてみたくなって原作を手に取りました。家族を失って「生きてる」とは言えない状態から徐々に変わっていくところなどはよくある流れではありますが、水墨画の知識がまったくなかったので、新しい世界を知ることも含めて楽しめました。
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