推し、燃ゆ [和書・翻訳書を読む]
逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ。アイドル上野真幸を“解釈”することに心血を注ぐあかり。ある日突然、推しが炎上し――。(Amazonより抜粋)芥川賞受賞作品。芥川賞とは相性があまり良くない方ですが、その印象はこの作品でも変わりませんでした。私は好奇心旺盛な方ではなく、自分が好きな物をずっと好きでいて、それ以外はあまり興味がないタイプなので、そういう意味では好きな物に対するこだわりは強いほうですが、別の物に夢中になったからそれまで好きだったものがどうでも良くなるということもあまりありません。だから、こういう「推しがすべて」な生き方が理解できないからなのかもしれませんが、こだわりの生活を延々と見せられたにもかかわらず、推しに魅力もなく、リアリティもなく、話も盛り上がることもなく終わってしまって物足りなさを感じました。