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ナルニア国物語 全巻 [洋書を読む]

カラー版 ナルニア国物語 全7巻セット

カラー版 ナルニア国物語 全7巻セット

  • 作者: C.S.ルイス
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2005/11/11
  • メディア: 単行本
押入れやクローゼットを開けたとき、この向こう側に行ってみたいと、ふと思うことがある人。それは『ナルニア国ものがたり』をかつて夢中になって読んだ人にちがいない。第二次世界大戦中のイギリスの片田舎。ロンドンから疎開してきたピーター、スーザン、エドマンド、ルーシィの4人きょうだいが学者先生のお屋敷を探検するところから、この壮大な物語は始まる。衣装だんすにもぐりこんだルーシィが見つけたのは、雪が降り積もる別世界。白い魔女が支配するナルニア国。正義のライオン、アスランとともに、ナルニアを救う子どもたちの戦いが繰り広げられ、最後にナルニアは消え失せる。善悪の壮絶な戦いを通して深い歓びが呼び起こされ、読了後、ナルニアは確かに「あった」という感動と記憶が刻まれる迫真の空想物語。小学校 (Amazonより抜粋)

ナルニアは、日本にいた頃に一ヶ月だけ通った英会話の先生に薦められた洋書なのですが、実際に読み始めたのはその数年後。最初に映画を見て、まあまあ分かりやすい内容だったので原書を読み始めたのですが、英語がとっても簡単で、先生が薦めるだけあるなと思いました。

本は、書かれた順ではなく、年代順に読むことを作者が薦めているのでそのとおりに読みましたが、個人的には、「魔術師のおい」を最初に読むよりも、映画にもなった2巻目の「ライオンと魔女」を読んでおもしろかったら1巻目を番外編という感じで読んだ方がいいかと思います。私は、映画を観ていなかったら1巻目で挫折していたと思います。

日本語版は読んだ事がないのですが、とにかく「朝びらき丸」とか「泥足にがえもん」など、名前が日本っぽくてびっくりしました。物語の翻訳は、文体とか名前一つで物語の印象はけっこう変わってしまうから本当に難しいですね。特に日本語の場合単純な文章でも色々な言い方ができるから、訳す前にどんなキャラクターにするか、どんな話し方をするかってじっくり検討しないと、せっかくの原作が死んでしまう事にもなりかねません。この本を邦訳を読んだらどんな印象を受けるんだろう、と別の意味で興味がわきました。

ナルニアは宗教色が強いと言われています。最初の頃はそれを感じませんでしたが読み進めるうちに徐々にでてきました。最後の一冊は物語全体が宗教にがっちりつながっていて、キリスト教について知らないと完全には理解出来ないと感じるほどでした。ただ、話ができる動物達のうち、最後までアスランを信じられなかった者達はただの動物に戻ってしまうくだりは、平和な時でも何か疑わしい事があっても信仰心を忘れるな、というメッセージなのでしょうが、4兄弟のうち、どうしてスーザンだけが生き残るかがどうしても理解できませんでした。救世主でも、アスランへの信仰を持ち続けなければ罰が与えられるのでしょうか?

とにかく、7冊全部読んだ後の感想としては、キリスト教って、こういうなにげない子供用の娯楽話にもキリスト教の教えを織り交ぜることによって徐々に信仰心を植えつけていくのかなぁと漠然と思っていたので知り合いの専門家に聞いてみたら、「そんなわけはない」と一蹴されました。でも実際のところどうなのでしょうかね。

 


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