空色勾玉 [和書・翻訳書を読む]
神々がまだ地上を歩いていた古代日本を舞台としたファンタジー。国家統一を計る輝の大御神とそれに抵抗する闇の一族との戦いが繰り広げられている古代日本の「豊葦原」。ある日突然自分が闇の一族の巫女「水の乙女」であることを告げられた村娘の狭也は、あこがれの輝の宮へ救いを求める。しかしそこで出会ったのは、閉じ込められて夢を見ていた輝の大御神の末子、稚羽矢。「水の乙女」と「風の若子」稚羽矢の出会いで変わる豊葦原の運命は。(Amazonより抜粋)こんな面白い作品があるのをなぜ今まで知らなかった!
児童書、またはティーンエイジャー向けに書かれたファンタジーだと思うのですが、日本神話をベースにしているだけでなく、作品自体が現代のテイストではなく神話が持つ雰囲気を有していて非常に面白かったです。キリスト教色が強い『ナルニア国物語』と比べても、こちらの方が断然好きなのは、やはりこの国に生まれ育ったことが大きいのでしょうか。豊かな自然。アスランという絶対王者ではなく、神々と人との共生の物語。美しい言葉。残りの2作品も楽しみです。
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