閉鎖病棟 [和書・翻訳書を読む]
とある精神科病棟。重い過去を引きずり、家族や世間から疎まれ遠ざけられながらも、明るく生きようとする患者たち。その日常を破ったのは、ある殺人事件だった……。彼を犯行へと駆り立てたものは何か? その理由を知る者たちは――。現役精神科医の作者が、病院の内部を患者の視点から描く。淡々としつつ優しさに溢れる語り口、感涙を誘う結末が絶賛を浴びた。山本周五郎賞受賞作。 (Amazonより抜粋)この著者の本は何冊か読んでいますが、みんな好きですね。この本も良かったです。
最初の数章で主要登場人物たちの過去の話があげられていて、章タイトルではなく番号が付いていたのにも関わらず短編集かと思ってあせってしまいました。単なる精神疾患者だけじゃなく、殺人など罪を犯している人もいるのにも関わらず登場人物たちを応援してしまいました。著者が精神科医で、患者の視点から彼らの日常と変化が丁寧に描かれているので、閉鎖病棟に持つイメージがかなり変わりましたね。
最後はなんともいえない気持ちになりました。
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