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日本人の英語 外国人の日本語 [言語観を知る]

日本人の英語 外国人の日本語―遠藤八郎対談集

日本人の英語 外国人の日本語―遠藤八郎対談集

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 三省堂
  • 発売日: 1995/08
  • メディア: 単行本
戦後50年、日本人の英語力は果たして上ったのか。大学入試も含め、これからの英語教育はどうかわるのか。遠藤八郎と11人の語学の達人が、21世紀の教育を語る。(Amazonより抜粋)

「外国人の日本語」って謳ってはいますが、全体的には日本人の英語教育に関する本でした。日本で、日本語を使って活躍している外国人との対談も収められているからだと思いますが、内容自体は、日本語と日本の事を知るべし、とか、英語教育は口語で、とか、それほど目新しいところはありませんでした。

でも、この目新しいところがないということが実は一番大事ではないかと常日頃思っています。一方、画期的な学習方法を提唱する人や、それに踊らされている人達も多くいて、その人達の会話を聞いているといつもやるせなさを感じます。

最近も、英語の学習方法について書かれた本の話を聞きましたが、その本は専門的な知識のない人が書いたため、内容には間違いが多く含まれているそうです。そもそも、その人がその方法で成功したからって、それが一般の人にも役に立つかどうかは分からないのに、自分の方法を魅力的なものにしたいがために、専門的な知識のないのにも関わらず、知識があるように語り、一般の人に間違った知識を与えるのは本当にやめてほしいです。

一番問題なのは、その方法が役に立ったことで、既存の方法やそれに関わる学問をすべて否定するような人達がどんどん現れることですね。成功した人達に向かって「あなたの方法は間違っている」とは言いませんが、知識がないのに色々と理由を述べてその学問を全否定するような行為が正しいとは絶対に思いません。

またいつものように話がそれましたが、この本は少し前の本ですが、英語教育自体は私が学生だった頃とはだいぶ状況も変わってきているようなので、手探りで大変だと思いますが、言葉に限らず、日本と外国との橋渡しをする人材を育てる立場の人々には、ぜひぜひがんばってほしいなぁと心から思います。

 


タグ:英語 感想 和書
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