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新書 沖縄読本 [和書・翻訳書を読む]

新書 沖縄読本 (講談社現代新書)

新書 沖縄読本 (講談社現代新書)

  • 作者: 下川 裕治
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/02/18
  • メディア: 新書
「癒し」イメージが先行するなか、長寿伝説の崩壊、格差の拡大、迷走する基地問題、サンゴを巡る島と本土のねじれなど、島は多くの問題で揺れている。その一方でなぜ近年沖縄野球は強くなったのか、次々とメジャーの歌手を輩出する沖縄音楽の魅力の源泉とは。沖縄ブームにも深く関わった著者たちが紡ぐ、沖縄の歴史といまを照らす21の物語。(Amazonより抜粋)
沖縄学 - ウチナーンチュ丸裸』でも書いたように、流行に興味のない私は沖縄ブームもよく知らないので、この本が語りたいであろう「明暗」の「暗」の部分が著者が意図しているほどは感じていないのではないかという印象を、沖縄関連の本を読むといつも受けます。

また、沖縄を沖縄でひとくくり、そして彼らのいう「内地」を内地としてひとくくりしている事は、正直どこまでが一般的なのか良く分からないです。沖縄と言っても場所によって、そして人によっても様々だと思いますし、日本の別の地域にも当てはまることもけっこうあると思いますし。

そんな細かいところを抜かせば、いい本だと思います。前回沖縄に行った時に、沖縄に移住してきた人達と何度か話をする機会がありましたが、沖縄ブームがどんなものか良く分からないのでその人達がブームにのせられてきたのか、地元の人達とぶつかることがあるのかは分かりませんでした。ただ、私が少し前まで住んでた地域にも移住してくる人が多く、その人たちの話す内容と沖縄に移住している人達の話す内容に共通点があったのは、興味深かったです。

それを考えると、やはり移住者、または観光客、そして彼らのいう「内地の人」に対する地元の人の反応は様々なのではないでしょうか。その中で、県外の人間が見落としやすい部分を書いているという意味で、沖縄に何度も旅行する人や、移住を考えている人、そこまでではなくても基地問題などに興味がある人は一度読んでみることをお勧めします。

タグ:沖縄
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