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対岸の彼女 [和書・翻訳書を読む]

対岸の彼女 (文春文庫)

対岸の彼女 (文春文庫)

  • 作者: 角田 光代
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/10
  • メディア: 文庫
専業主婦の小夜子は、ベンチャー企業の女社長、葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始めるが…。結婚する女、しない女、子供を持つ女、持たない女、それだけのことで、なぜ女どうし、わかりあえなくなるんだろう。多様化した現代を生きる女性の、友情と亀裂を描く傑作長編。第132回直木賞受賞作。(Amazonより抜粋)

別の場所に『30代、既婚、子持ちの「勝ち犬」小夜子と、独身、子なしの「負け犬」葵。性格も生活環境も全く違う二人の女性の友情は成立するのか!?』と書いてありましたが、勝ち組とか負け組とかいうのはもう飽きました。最初から好きな言葉ではなかったですけど。

そんなわけで、この話の中で最後の最後まで小夜子が「勝ち」、葵が「負け」の立場をとっているのが気になりましたが、全体的にはまあまあ楽しめました。私は状況的には葵の方が近いので、「負けとされているもの」に近い事が気にいらないのかもしれませんね。でも、所謂「公園デビュー」にまつわる話とか、私が絶対に悩まないだろうなと思うことに翻弄されている小夜子が、与えられた仕事をしっかりこなし、少しずつ成長していく姿を見るのはいいですね。

私は友人を作るのも苦手だし、一気に距離が短くなるとすぐに嫌になってしまうので、こういう結末はわかるような気がします。

 


タグ:小説 感想 和書
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