あなたも外国人のための日本語教師になれる [日本語教育を学ぶ]
就学ビザ入国者、3年間倍増で大ブーム。学校の新設増設申請、半年間で160校。教授たちが養成講座かけもちで荒稼ぎ。世界が日本語を求めている。全取材、明日の仕事場「日本語教師」の実態を探る。(Amazonより抜粋)
1998年と、ずいぶん前の本なのですが、当時、手探りでやってきた日本語教育関係者のお話が色々のっていておもしろかったです。
日本語教育、と一口で言いますが、その実態はピンからキリまであって、基準を満たしていない学校をどのように排除していくかっていう問題にちゃんと向き合っているところが素敵だと思いました。業界が徐々に注目されるとともに、お金儲けしか考えない人達が増えていきますからね。
あと興味深かったのは、大学教授よりも教育の現場で教えている先生達の方が教え方が上手だという事実です。あと、言語学の知識が教育に直接つながるわけではないという感想もありましたが、学問と教育は違うため、直接つながると考える方が間違っているんじゃないかと思います。だから、こう感じるのは当然といえば当然だと思いますが、そういうことも分からなかった時代と考えれば、関係者達の苦労が想像できますね。
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