外国語の水曜日 [言語観を知る]
NHKテレビ「ロシア語会話」の前講師の本。英語ばかりでなく、さまざまな外国語学習体験記をユーモラスに解説する。涙ぐましい努力の数々と爆笑の失敗談を読むうちに、外国語を学ぶ勇気を身につけられる本。知的で愉快な学習法としての言語学入門。(Amazonより抜粋)
「学習法としての言語学」という名前に引かれて図書館から借りてきたのですが、肝心の言語学の部分は特に新しい事が書いてなかったので(『入門』なので当たり前かもしれませんが……)、外国語学習体験記を主に読みました。
外国語学習にとって最も大切な事として、著者は「やめないこと」と主張しています。
「続けること」なんていう積極的なものではない。とにかくやめない。諦め悪く、いつまでたってもその外国語と付き合っていこうという、潔くない未練たらしい態度が必要なのである。
そして、自身が勉強が嫌になったときは、映画を観たり、文学を読んだり 美術全集を眺めたり、その言葉が話されている国の料理を食べたりして、とにかくその言葉と関係のあることをして気分転換した、と述べています。
私が日本の大学で外国語を勉強したときは、ロクに話せないうちから購読の授業で長編小説を読まされました、というか訳させられました。ただ、最初のページから数ページずつ進み、最初の数章だけで一年間が終わってしまっていました。その言葉がよく分からない状態でそんな授業。その言語に対する興味はどんどん失われていきました。
今の大学のFrenchやChinese学科などの上級クラスのテキストは、英語に翻訳された小説です。その翻訳された小説だけをテキストに指定して、どういう風な授業をしているのかは分かりませんが、確かにその文学を楽しむなら母国語で十分だし、「一冊文学を楽しみながら面白い一場面を原書で挑戦!!」の方が苦痛が少ないんじゃないかなと思います。
今度、英語以外の言語で試してみようと思います。
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