月光のスティグマ [和書・翻訳書を読む]
幼馴染の美人双子、優衣と麻衣。僕達は三人で一つだった。あの夜、どちらかが兄を殺すまでは―。十五年後、特捜検事となった淳平は優衣と再会を果たすが、蠱惑的な政治家秘書へと羽化した彼女は幾多の疑惑に塗れていた。騙し、傷つけ合いながらも愛欲に溺れる二人が熱砂の国に囚われるとき、あまりにも悲しい真実が明らかになる。運命の雪崩に窒息する!激愛サバイバル・サスペンス。 (Amazonより抜粋)子供の頃の話は良かったのですが、大人になってからの話がちょっと残念でした。元々特捜検事になれるような頭がいい少年でもなかったし、家族が一気に亡くなって精神的に不安定な状態から数年でそんな風に這い上がっていけるものなのでしょうか。あと、あっと驚くどんでん返しなどはなかったのですが、強いて言えば、政治家が、誰かモデルがいたような...と何度も考えながら読んでいたのですが、最後の最後になって『総理にされた男』のことだと気が付いたのが驚きと言えば驚きでした。
ひぐまのキッチン [和書・翻訳書を読む]
「ひぐま」こと樋口まりあは、人見知りの性格が災いし、就活をことごとく失敗した二十三歳。ある日、祖母の紹介で「コメヘン」という食品商社の面接を受ける。大学で学んだ応用化学を生かせる、と意気込むまりあだったが、採用はよもやの社長秘書。そして、初出勤の日に目にしたのはなぜか、山盛りのキャベツだった。 (Amazonより抜粋)最近食べ物関係の話を読むことが多いですが、これも面白かったです。食べ物の話なんだけど、大学で学んだ応用化学要素もちょっと入ってくるのかなと思ったのですが、全然違う話だったのだけが残念です。秘書が悪いというわけじゃないのですが、物語とはいえもったいないですね。