Thinking Syntactically [言語学・日本語学を学ぶ]
Thinking Syntactically: A Guide to Argumentation And Analysis (Blackwell Textbooks in Linguistics)
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先週はずっとこの本を読んでいました。
この本に書いてある内容は前期の「形態論・統語論・意味論入門」のクラスで習ったことなので、4、5日で読み終わりました。前に書いた『An Introduction to Linguistic Theory and Language Acquisition』と同じように、読みやすくてとってもいいですね。
特に、前期の授業と比較して思ったことは、
- テキストの代わりに教授が用意したプリントより詳しく書いてあって非常に分かりやすい
- 教授が言っていたことと違う部分がいくつもあり、少し混乱する
- 章末に問題がたくさんあって、全部はやっていないのだが、簡単で分かりやすい
- 全部で370ページぐらいなのだが、同じ説明が何度も繰り返されるので少しまどろっこしい
この本は前期の推薦図書ではなかったので受講中は読まなかったのですが、この本を読んでいれば宿題で出された問題も難なく解けてましたね。しかし、フランス語の参考書のところで、日本の本は簡潔すぎて繰り返し練習するのに適さないと書きましたが、こういうものについては逆に日本語の本のようにもう少し短くまとめてほしいなと思いました。
ところで、前期のクラスではテキストが指定されてなかったのですが、教授は、テキストの代わりに本人が用意したプリントを使用する理由として次の3つをあげていました。
- このクラスのレベルにあった本がないから
- このクラスで教えたい内容をすべてカバーしている本がないから
- 自分の考えにぴったりあった本がないから、
これを聞いたときに少なくても(1)については「そんなことはないでしょう」と思ったのですが、やっぱり統語論についてはほとんどがこの本の内容に書かれてあることでした。でも細かいところが違ったりするし、もっと別の事も習ったので、すべての内容をご自分で用意されたのでしょう。
ちなみに、この本は聴講している夏コースで使っています。あるクラスメートが「何このクラス、めちゃくちゃつまらない」と言っていましたが、このまま授業がこの本に沿った内容しかやらなかったら、多くの生徒が同じように思うんじゃないでしょうかね。
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