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概説 日本語教育 [日本語教育を学ぶ]

概説 日本語教育

概説 日本語教育

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 三修社
  • 発売日: 2000/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
日本語教育全体をとらえて概説した待望の1冊。教える側・学ぶ側にとっての現状、教育内容、コース・デザイン、歴史などをわかりやすく概説した。日本語教育概論のテキストに最適。日本語検定試験に向かう独習者必携。(Amazonより抜粋)

教育界全体とはどんなものなのかと言う事が分かりやすくまとめてありました。そして、他の日本語教育の本にも書いてありましたが、生徒のほとんどは中国・韓国をはじめとしたアジアからきている生徒達なので、彼らの言語に関する知識を持つことを薦めていました。

こっちに来てから、たまに「日本語教師になりたいんだ!」と力強く語る人に会うので、だったら中国語をやったほうがいいと毎回薦めるのですが、みんなアジア人には興味がないらしく、私の言う事に耳をかたむける人はいませんでした。ここら辺が理想と現実の違いなのでしょう。

でもやっぱり、言葉に関する仕事につきたいんだったら、ヨーロッパの言語とアジアの言語をせめて1言語ぐらい身につけるというか最低限の知識を持つべきだろうと私は思っています。

私が今まで習った英語の先生達の中で一番だと思ったのは、言語学の知識があった先生達です。特に、こっちに来て教えてもらった英語の先生の中に文法の専門家がいて、日本語とかアラビア語とか、話す事も読む事も出来ないけれど各言語の文法の知識だけは豊富に持っていて、生徒の言語にあわせて説明していたのがとっても分かりやすかったので、それで私も言語学を学んでみようと思いはじめました。

また、言語学の授業で音声学についてはじめて学んだときに、音声学を専門としていると思われるアシスタントがドイツ語や朝鮮語や日本語の発音の違いを色々と紹介していて、今まで習ったどの英語のクラスよりも、英語の発音について理解できました。このとき、今までの英語の先生達はいったい何を教えてきたのだろう、と思ったほどです。

ただ、言語学の知識が教育より上とは思いません。たまたま、知らない先生達より知っている先生達のが私には分かりやすかったというだけです。「あの先生は日本語を知っているから説明が分かりやすい!!」という意見ももちろんあります。ただ、どこの業界もそうだと思いますが、プロと呼ばれる人達のレベルにも上から下まであって、それぞれ得意とするところは人によって違うという事です。そして、上に行くには最低限必要な勉強や経験に加えて、何に焦点をあててさらに勉強するかが大事だと思っています。

私は言語学の勉強を終えたときに、翻訳を続けるのか別の職業を選択するのかはまだ決めてはいませんが、いずれにしてもこれだけは負けないという点を持てるようにしたいと思っています。最近はじめた日本語教師の仕事も、「外国人に日本文化を教える」とかいう漠然なものよりも、自分が勉強してきた言語学や日本語の文法などの知識を使って彼らの疑問に答えるのが面白くて仕方がありません。だから、その「これだけ」という部分はなんとなく分かってきたような気がしますので、あとはその部分をどれだけ強化できるかがんばってみたいと思っています。

 


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