Understanding Minimalism [言語学・日本語学を学ぶ]
Understanding Minimalism (Cambridge Textbooks in Linguistics)
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いつの間にか年が明けていました。新年あけましておめでとうございます。
この本自体はGB理論をだいたい理解している人には分かりやすく、次へのステップになるいい本だと思いますが、私はこの本を読んで統語論が少し嫌いになりました。そもそも言語学を学びたいと思ったのも統語論に興味を持ったからなのですが、Minimalismと言いながらどんどん複雑というか難しくなりすぎていっている風な印象を受けます。
とは言っても、『英語から日本語を見る』にも書いたように、この本を使っている授業自体への興味がなくなってしまったために理解しようという気合が足りなくて、この本の内容をちゃんと理解していないからだと思うし、その分野をきちんと理解したときにどんな世界が待っているのか見てみたい気もしますが、それを極めるには少し興味の矛先がずれてしまったように感じています。そういうのを理解する意味でも、他の入門書にありがちな「その分野の入口だけをカバーしている」超入門書を読むよりはこういう本を読んでみるべきでは、と思ってます。
と、そんな話を他の生徒にしたら、「おいおいお前はそんな事を言ってていいのか」と言われてしまいました。そうです、その通りなのです。いわゆるSサイド(意味論+統語論)に進む私にそんな言い訳は許されないのです。この授業に対する悪い印象を忘れる頃である数ヵ月後あたりに、もう一度、今度は気合を入れて読み直そうかと思います。
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