小さいおうち

小さいおうち [DVD] 出版社/メーカー: 松竹 メディア: DVD

小さいおうち (文春文庫) 作者: 中島 京子 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2012/12/04 メディア: 文庫

直木賞を受賞した中島京子のベストセラー小説を山田洋次監督が映画化。昭和11年。田舎から出て来た純真な娘・タキは、東京郊外に建つ少しモダンな赤い三角屋根の小さな家で、女中として働き始める。（Amazonより抜粋）

これは面白いですね。小説の方も読んでみたい。

妻夫木さんが何度か言っていた「戦時中なのにウキウキした状態」の描写がいいですね。そこから国が少しずつ変わっていって、自分たちの生活が変わっていく流れがすばらしい。黒木さんは、確かこの作品で助演女優賞を取っていたと思いますが、主演は松たかこさんではなくて黒木さんのようにみえました。だからこその受賞なのでしょうか？でも主役に見えたのはどちらかというと演技というより配役のせいですね。

最後に出てきた手紙より、絵の方がドキドキしました。イタクラとタキは戦後再会したのでしょうか。どうして２人とも独身だったのでしょうか。この２人が生き残り、時子が死んでしまったからこそ想いがずっと続いたのだと思うと、ほんと時子は罪作りな人だなぁと思いました。

しかし役者さん達がみんな上手で観ていて楽しいですね。松さんは以前『ヴィヨンの妻 』でも思いましたが、少し前の時代の女性の役が似合ってますね。黒木さんのあの抑えた演技と雰囲気は他の若い女優さんでは中々出せないのではと思います。