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茉莉花官吏伝 皇帝の恋心、花知らず [和書・翻訳書を読む]

茉莉花官吏伝 皇帝の恋心、花知らず (ビーズログ文庫)

茉莉花官吏伝 皇帝の恋心、花知らず (ビーズログ文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/08/21
  • メディア: Kindle版
後宮の女官の茉莉花は『物覚えがいい』というちょっとした特技がある。そんな彼女は、名家の子息のお見合い練習相手を引き受けることに。しかしその場にきたのは、お見合いをしてみたかったという皇帝・珀陽で!?しかも茉莉花の特技を気に入った珀陽は「とりあえず科挙試験に合格してきて」と言い出し…!?皇帝に見初められた少女の中華版シンデレラストーリー! (Amazonより抜粋)
十三歳の誕生日、皇后になりました。』の本編を読んでみました。瞬間的な記憶力...、

名前を覚え(る気の)ない私にはうらやましい限り
少しはその気になりましょう

まあ、私の場合はそもそも覚える気のない、だからいつまで経ってもその能力が付かない、しかもそれをあまり気にしていないという救いようのない性質なのですが、本の名前や内容を覚えていないのはたまに面倒に思うことがあるので、一度読んだら忘れないとは言わないまでも、思いだすキッカケになる程度の記憶力はわけてほしいですね。『薬屋のひとりごと』とこの2作と、同じようなテイストが続きますが、どれも先が楽しみですね。
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オルタネート [和書・翻訳書を読む]

オルタネート

オルタネート

  • 作者: 加藤シゲアキ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2020/11/19
  • メディア: 単行本
高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった現代。東京のとある高校を舞台に、若者たちの運命が、鮮やかに加速していく。全国配信の料理コンテストで巻き起こった“悲劇”の後遺症に思い悩む蓉。母との軋轢により、“絶対真実の愛”を求め続ける「オルタネート」信奉者の凪津。高校を中退し、“亡霊の街”から逃れるように、音楽家の集うシェアハウスへと潜り込んだ尚志。恋とは、友情とは、家族とは。そして、人と“繋がる”とは何か。デジタルな世界と未分化な感情が織りなす物語の果てに、三人を待ち受ける未来とは一体―。“あの頃”の煌めき、そして新たな旅立ちを端正かつエモーショナルな筆致で紡ぐ、新時代の青春小説。(Amazonより抜粋)
わたしは基本的に本やドラマ・映画ぐらいしか興味がなく、好きな芸能人もほぼ俳優さんぐらいしかいなかったので、この著者のグループのことは、グループ名とメンバーの名前、そして世の中を騒がしている話題ぐらいしかほとんど知らなかったし、歌ってるのもみたこともなかったし(他のメンバーが出演していたニュース番組は一時期みてたのですが、しばらくメンバーだとわからなかったほど)、でもなんだか色々大変そうで名前を聞くと「がんばってほしいな」と思う程度でした。

それは、今年のメンバー脱退の発表、その後3人で歌番組で初めて歌うと聞いても同じだったのですが、その日たまたまTwitterを開いたのが彼らの出演直後で、トレンド入りしていたのに付いていた動画を興味本位で再生してみて、

え、アイドルってこんな歌い方するの!?
しかもけっこうウマい!?(<-失礼)

という風になりました。

その歌番組は、音楽の世界に疎い私でも歌や踊りが上手というのを認識している数組の出演者をみるために録画しておいたので、いつもは飛ばすところを初めてみてみて、このジャンルに対する考え方が一気に変わりました。その後、ちょっとした好奇心でネットにあがってるライブの写真や映像をみてみて、

え、ライブってこんな作りこむもんなの!?
人生でライブ未経験者のありきたりな感想(楽器の生演奏や合唱は好きだけど...)

と、なんだか不思議な世界に入り込んだ気分になりました。汽車がボーって、宇宙船がシャーってナンジャラほい。

とはいえ、さすがに歌以外には特に興味がなかったのですが、今回の新作販売で、出版社が宣伝に力をいれて、動画まで作っているのを聞いて、応援の気持ちもちょっと湧いてきて、一冊ぐらいは読んでみようと思って購入したところ、

なんだこれ
面白かったー

いくつかの物語が並行していて、人の名前を覚えるのが苦手な私には読みにくい出だしだったのですが、後半のスピード感はドキドキしました。シンプルにみえて、ああいうライブを作ってお客さんの心をガッツリつかむザ・エンターテイナーだからこその練られた構成なのかもしれません。機会があったらまた別の作品も読んでみたいです。

わたしが本を選ぶときは、直感、もしくはたまたま知った情報で面白そうと思って選ぶことが多く、芸能人が書いた本は逆に興味がなくて、これまでどなたかの本を読んだことがあったかどうかも覚えていませんが、なんだろう、アイドルと呼ばれる人たちは、技術的・芸術的というよりは、見ている人を笑顔にするのに特に秀でた人達で、でもそういう存在になれるのも他にはない才能で、大きなお金を動かしてスゴイよね...としか思っていなかったこれまでの思い込みを打ち破ってくれる面白いグループだなと思いました。もしかしたら、他のグループ、他の人達も同じなのかもしれませんけど、少しでも興味を持たなかったら知ることもないので、出会いっておもしろいです。

コロナと戦っているお2人には、一日でも早く元気になってほしいですね。

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