傲慢と善良 [和書・翻訳書を読む]
婚約者が忽然と姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる―。作家生活15周年&朝日新聞出版10周年記念作品。圧倒的な“恋愛”小説。 (Amazonより抜粋)「傲慢」と「善良」という言葉が何度も出てきて、その言葉が与える力が強すぎるというか、傲慢はまだしも、善良という言葉をそんなに感じるものなのかと違和感があり、なんだかしっくりきませんでした。また、婚約者の女の子の性格が悪すぎてどうしても共感ができませんでした。嘘をついたことすら相手のせいにして。彼女との比較として、女友達も悪く描写しすぎているように思います。わたしもこのような集団は苦手で、あまり近づかないしていますが、嘘を見抜いていても最後まで黙っていてくれたり、逆に信頼できると感じました。
それにしても、彼のほうも、彼女がいなくなって改めて大切さに気が付いたとか、真実を知って好きになっていったというより、あくまでも自分がどうだったかという部分ばかりで、どうしてそういう結論になったのかがわかりませんでした。