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愛なき世界 [和書・翻訳書を読む]

愛なき世界 (単行本)

愛なき世界 (単行本)

  • 作者: 三浦 しをん
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2018/09/07
  • メディア: 単行本
恋のライバルは草でした(マジ)。洋食屋の見習い・藤丸陽太は、植物学研究者をめざす本村紗英に恋をした。しかし本村は、三度の飯よりシロイヌナズナ(葉っぱ)の研究が好き。見た目が殺し屋のような教授、イモに惚れ込む老教授、サボテンを巨大化させる後輩男子など、愛おしい変わり者たちに支えられ、地道な研究に情熱を燃やす日々…。(Amazonより抜粋)
舟を編む』の著者ですが、また少々変わり者の専門家の話で面白かったです。ただ、研究者はめちゃくちゃ変わり者しかいないというようなステレオタイプのイメージなのが少々もったいないですね。

あと、料理人見習いの男の子が愛嬌があって、アクセントになっているのが面白かったです。ちょっとおバカな命名をするところなどが憎めないだけでなく、同じように1つの道に進むものとして「基本に戻る」道しるべになるところや、素人ならではの役割が良かったですね。ただ、最後は、すがすがしいんですけど、そこは別の答えを出してもよかったのでは...と思いました。

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