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生きてさえいれば [和書・翻訳書を読む]

生きてさえいれば (文芸社文庫NEO)

生きてさえいれば (文芸社文庫NEO)

  • 作者: 小坂 流加
  • 出版社/メーカー: 文芸社
  • 発売日: 2019/03/22
  • メディア: Kindle版
大好きな叔母・春桜(はるか)が宛名も書かず大切に手元に置いている手紙を見つけた甥の千景(ちかげ)。病室を出られない春桜に代わり、千景がひとり届けることで春桜の青春の日々を知る。学内のアイドル的存在だった読者モデルの春桜。父の形見を持ち続ける秋葉。ふたりを襲う過酷な運命とは?(Amazonより抜粋)
余命10年』の著者の遺作。両作品とも病気がテーマになっていますが、最後温かい気持ちになれました。主人公の女の子がよく分からない存在で、最初はあまりいい印象ではないのですが、相手の男の子が感じていくのと同じように、読んでいる方にもしっくりくるように書かれていたと思います。作者が亡くなられた後に発見された原稿なので、もしかしたら未完成のものなのかもしれませんが、結末まで書かれていてよかったです。

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